腹痛と「へそのごま」の関係は?

現役看護師が教える正しい腹痛対処術

腹痛あるある

へそのごまを取ると腹痛になる?

へそのごまを取ると腹痛になる?

おへそのゴマとは?

腹痛に関しては病気以外にもちょっとした「あるある」があります。以下にその「あるある」をご紹介していきます。まずはおへそに関する「あるある」です。子供の頃、おへそをいじっていたら、母親から「おへそのゴマを取るとお腹がいたくなるから、止めなさい」と言われたことはありませんか?本当におへそをいじるとお腹が痛くなるのでしょうか?おへそのゴマの正体はなんなのでしょうか?
おへそは、胎児がお母さんのおなかにいる間、母体をつないで酸素や栄養を運んだり、二酸化炭素や老廃物を排出したりしていたへその緒(臍帯)が取れた痕です。誕生後は、おへそは特別な働きをしていません。そのおへその中の黒い粒状のものを「おへそのゴマ」と呼びますが、その正体はなんなのでしょうか?
正体はおへそのくぼみに貯まった垢や衣類のほこりや皮脂などが長い時間が経って固まったものです。へそのゴマを取ってはいけないという俗説がありますが、「おへそのごま」はゴミと同じですから、掃除をするに限ります。そのままにしていると、そこに細菌が繁殖して嫌な臭いを発する場合があります。

おへその掃除の仕方

おへそは皮膚が柔らかくデリケートなので、指でいじり回してはいけません。おへその掃除する際には綿棒とボディクリームやマッサージ用オイルを用意します。綿棒の先にクリームまたはオイルをつけて、優しくゴマを掻き出していきます。その時には無理に奥まで差し込んではいけません。表面を優しく撫でるようにしましょう。
また、別な方法として、お風呂に入るたびに石けん水などでおへその中を優しく洗うという方法もあります。辛抱強く数ヶ月間優しく洗うとおへその汚れはすっきりします。そして、おへそを優しく洗うことを習慣化してしまいましょう。

おへそのいじり過ぎに注意!

おへそのゴマはゴミなのできれいにしましょうと言ったものの、おへそのゴマを取るとお腹が痛くなるという説はあながち俗説とも言い切れません。おへその皮ふのすぐ内側には、内臓を包む腹膜と腸があって、強い刺激を与えるとお腹に不調をきたすことがあるからです。また、おへそのくぼみは雑菌の温床となっていますので、おへそ内部の皮ふを傷つけるとそこから腹膜炎を起こす恐れもあります。腹膜炎は、腹痛に始まって、発熱や吐き気を催したりする炎症ですが、治療が遅れると命に関わることになり得ます。ですから、おへそは決して乱暴に扱わず、むやみやたらにいじらないようにしましょう。でも、優しくお掃除をすることは大切です。

腹痛あるある

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