急な子供の腹痛への対処法

現役看護師が教える正しい腹痛対処術

急な腹痛の対処法

子供の急な腹痛

子供の急な腹痛

子供の腹痛に係る病気

子供が急に腹痛を訴えたときに考えられる病気には次のようなものがあります。腸重積(イレウス)、腸管軸捻症、急性虫垂炎、ヘルニア嵌頓(かんとん)などです。
腸重積(イレウス)は、2歳以下の子供に多く、小腸が大腸に潜り込んで重なるようになる病気で、6割程度は肛門からバリウムを注入することで治りますが、それで治らない場合は、腸が壊死する危険があるので、手術が必要です。
腸管軸捻症は、いわゆる腸捻転で、腸がねじれてその部分の血行が滞って壊死してしまう病気です。すぐに手術が必要です。また、子供だけでなくお年寄りにも多いです。
急性虫垂炎は、いわゆる盲腸炎で、10代、20代に多く、右下腹部が痛くなります。放っておくと腹膜炎を起こすので注意が必要です。
ヘルニア嵌頓は、腸などが陰嚢内に入り込む鼠蹊ヘルニアで、はみ出た腸が元に戻らなくて血行障害を起こすもので、すぐに手術が必要となります。

その他の腹痛

子供の腹痛には、ほかにも急性胃腸炎や反復性腹痛があります。
急性胃腸炎は、子供の腹痛の中で最も多いもので、急な腹痛が起こって、吐いたり下痢をしたりという症状が伴います。食中毒や細菌感染が原因とみられ安静にしていて治ることもありますが、病院で受診したほうが安心です。
反復性腹痛は、学童期に多く、ひどい腹痛と吐き気を訴えますが、内臓には異常がなく、自然に治って繰り返すという特徴があります。精神的なものが原因と考えられています。
ほかにも、小さな子の場合は、誤飲の危険があります。たばこや防虫剤などを誤飲したときに腹痛が症状として出ますので、疑わしいときはすぐに病院へ連れて行きましょう。

親の心構え

一般に乳幼児はお腹が痛いと激しく泣きますが、その原因となる症状が進行すると泣く元気もなくなり、ぐったりします。飲み食いもしなくなって、吐いたりして顔が青白くなります。このような場合、緊急手術を必要とする重い病気のこともありますので、速やかに小児外科のある総合病院へ連れていくことが必要です。また、腹痛を訴えて、同時におう吐や発熱、下痢など他の症状があるようでしたら、特に子供の場合はできるだけ早く総合病院に連れて行くことが重要です。小さな子供の場合は、腹痛をうまく言葉で表現できないため、端から見ていて判断が難しいですが、すぐに治るだろうなどと勝手に推測しないで、様子を注視しながら、臨機応変に病院に連れて行くようにしましょう。

急な腹痛の対処法

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子供の急な腹痛
子供の急な腹痛

子供の急な腹痛は、親でも判断が難しく、過度に慌てすぎても、そのまま様子見していても適切に対応できないことがあります。子供が腹痛を訴えたときには、その様子をよく観察してありのままを医師に伝えることが重要です。腹痛といっても軽いものから重篤な病気までいろいろあるので、その種類を知っておくことも大切です。