急な腹痛に襲われた場合、大人であればある程度様子を見ながら、トイレに行って治る場合やすぐに病院に行った方がいい場合などの判断ができますが、子供の場合はそうはいきません。腹痛を訴えてもそれが軽いものか、重い症状なのか、端から見てある程度の判断をしなければいけません。親としては心配なので、すぐに病院へ行きたいところですが、そこは慌てずに状況をしっかり判断したいものです。特に言葉を話せない乳幼児の場合は、親の判断が非常に重要になります。
最近、サラリーマンや学生に多い急な腹痛があります。通勤や通学時、会議や試験前などに突然襲ってくる腹痛ですが、トイレに駆け込めば治るケースもありますが、そうでないケースも多く、それは「過敏性腸症候群」と名付けられています。過敏性腸症候群の原因は精神的なストレスによる胃腸の機能の変調と言われています。そのため病院でレントゲンや大腸内視鏡検査をしても異常が見つからないことが多く、適切な治療が受けられない場合もあります。
子供が腹痛を訴えたとき、端から見ていても、それが軽いものなのか、重篤なものなのか判断がつきづらいものです。小さな子供は腹痛をうまく言葉で表現できませんし、言葉をしゃべらない乳幼児の場合はお腹が痛い場合は激しく泣いて表現しますが、その原因となる症状が進行すると泣く元気もなくなり、ぐったりしてきます。このような場合、緊急手術を必要とする重い病気のこともありますので、速やかに小児外科のある総合病院へ連れていくことが必要です。いずれにしても様子を注視しながら、臨機応変に病院に連れて行くようにしましょう。
大人の急な腹痛はトイレに駆け込めば治る場合が多いですが、別な病気が原因の場合もあります。その病気も胃腸などの消化器の病気だけでなく、心臓や膀胱など他の器官の病気が原因で腹痛を起こすケースもあります。さらに厄介なことに痛むところと病気の原因が必ずしも一致しないことがあるので、自分で判断せずに専門の医師に診てもらうことが必要です。それでも事前にある程度の原因を推測する目安となる痛みの場所と痛みの性質がありますので、ご紹介していきます。
腹痛に梅干が効果があると言われていますが、実際に薬効があるのでしょうか?梅干にはクエン酸などの有機酸、ビタミンA,B1,B2,Cなどのビタミン群、ミネラルなどいろいろな成分が含まれています。それぞれの成分には疲労回復や殺菌などの効果がありますので、腹痛への効果も見込まれます。
女性にとって下腹部痛はよくある種類の痛みですが、毎月の生理に係わる心配のない痛みと他の病気の可能性のある下腹部痛がありますので、見極めることが重要です。特に生理の時期と関係のない激しい下腹部痛の場合は速やかに専門医の受診をお勧めいたします。
子供の急な腹痛は、親でも判断が難しく、過度に慌てすぎても、そのまま様子見していても適切に対応できないことがあります。子供が腹痛を訴えたときには、その様子をよく観察してありのままを医師に伝えることが重要です。腹痛といっても軽いものから重篤な病気までいろいろあるので、その種類を知っておくことも大切です。